あんだんて音楽教室 の日記
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「仲道郁代ピアノ・リサイタル」&レッスンに生かせる?
2012.12.29
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こんにちは。
新潟市中央区ピアノとエレクトーン個人レッスンの「あんだんて音楽教室」です。
寒いです。
一昨日は、新潟市内も雪積もりましたね。
さて少し前の事となりますが、これが多分私が今年出かけた最後のコンサートになると思います。
・ とき 12月16日 ・ 会場 りゅーとぴあ (新潟市民芸術文化会館)
・ 演奏者 仲道 郁代
プログラム
♪ ハ長調きらきら星変奏曲 k.265 モーツァルト
♪ ピアノ・ソナタ第11番イ長調 k.331 「トルコ行進曲」付
♪ 12の練習曲Op.10第12番ハ短調 「革命」 ショパン
♪ 〃 第3番ホ長調 「別れの曲」
♪ ポロネーズ第6番変イ長調 「英雄」Op.53
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♪ 「ベルガマスク組曲」より月の光 ドビュッシー
♪ アラベスク第1番ホ長調、第2番ト長調
♪ 「子供の領分」よりグラドゥス・アド・パルナッスム博士/
人形のセレナーデ/ゴリウォッグのケークウォーク
♪ 「前奏曲集第1巻」よりアナカプリの丘
♪ 「版画」より雨の庭
♪ 喜びの島
アンコールはクリスマススメドレーで4曲
長岡での仲道さんのコンサートは数年前から毎年伺っています。ラ・フォル・ジュルネ新潟での演奏も聴きましたけど、、新潟市での仲道さんのリサイタルに行くのは初めて。
どの曲も皆さん1度は聞いたことがあると思われるような親しみやすい曲。
1曲づつ演奏前に仲道さん自ら作曲家についてや、その曲ができた背景などをお話してくださる。
私はそういう類の話には興味があるので面白く聞かせていただきました。
で、今回はドビュッシーについて思うところがありました。
印象派といわれているドビュッシーですが、「印象派」というより「情景派」といってもいいかもしれないと演奏を聴いて感じました。
そう感じた曲は、「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」と「人形のセレナーデ」の2曲。
もちろん演奏家の力量なのでしょうが、「移ろいゆく時間」、急激な変化ではなく「ゆらゆらとした時」といったものを感じました。景色ともまた違うのですが・・・
どうもドビュシー上手く弾けないと思っていましたが、私の場合この「ゆらゆらした時のながれ」を意識するといいのかもしれません。
そして、ついついこの「情景を想いうかべる」ということをレッスンに生かせないか?と考えてしまうのでした。
とはいえ、何を感じるかは人それぞれだし、曲を聴いて作曲家の想いと違うことを感じることだってあるだろうし。このように感じて弾きなさいみたいなのはちょっと違うのでは・・・と日頃は思っていたのです。
でも、思い出しました。以前、ある曲のレッスンで子供に「ここはぞうさんがだんだん遠くに行っちゃうところだよ。」といったところ、見事にそのように表現してくれたのです。
どう弾いたらいいかわからない時、演奏のヒントとして情景を想いうかべるのはやはり効果的です。限定してこう感じてこう弾きなさいではなく、いくつか提示してその中から自由に選んでもらうというのでもいいですしね・・・。