あんだんて音楽教室 の日記
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秋のセミナー&コンサート第一弾「バッハインヴェンション」アナリーゼとそれとは別に日々のレッスン
2012.10.19
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こんにちは。
新潟市中央区ピアノとエレクトーン個人レッスンの「あんだんて音楽教室」です。
秋はセミナー&コンサートがめじろおしです。
まず第一弾は「バッハインヴェンション」アナリーゼの技法でした。
・とき 9月6日 ・場所 ヤマハ新潟店7階スペースY
・講師 鵜崎 庚一先生(うざき こういちせんせい)
鵜崎先生は、東京芸大作曲科卒業、パリ音楽院を終了なさった先生。
先生ご自身かなり以前にインヴェンションを勉強し、いろいろな経験を経た後結局バッハに戻るというようなことをおっしゃってました。「ショパンもシューマンもバッハを勉強した。そしてドビュッシーも。」と。
あぁやっぱりそうなんですね。バッハは基本・・・
「今回のテキストをもとに、時間がかかっても自分の力でじっくりと全曲アナリーゼ(楽曲分析)してみよう!」と、思いました。その時は。
さて、1ヶ月と10日以上たちましたが、日々のレッスンやら雑事に追われ・・・いや、言い訳でした。このまま挫折するのかと自分でも思っていたところ、この文章を書いたり、テキストをひっぱり出したりしているうちにまたやる気がでてきました。やっぱりやります。自力で少しずつ。
で、バッハは自分なりにやるとして・・・この時の先生のお話で印象的だったのは、フランスの音楽教育では総合的な力をとても大切にするということです。音楽の総合的な力とはピアノを弾くだけでなく、音をよく聴いたり、うたったり、音符や記号を読んだり、書いたり、そして・・・感じたりというようなことです。
これらの事は、うまくできるできないはひとまず置いておいて、とにかく経験し、トレーニングすることが肝心だと思います。
「絶対音感」(最相葉月氏著)という本があります。この中で、ある絶対音感を持つ人がジャズのテンションが入ったような経験したことがない音はわからなかった、という記述があります。1998年初版なので、14年前に読んでからこのことは強く頭に残ってました。
また、世界的プリマドンナの佐藤しのぶさんもご自身の著書で中学生のころ、絶対音感があって音はわかるのに楽譜の書き方がわからなくて聴音ができなかったことを明かされています。しかし、音はわかっているのでその後1,2ヶ月の訓練で攻略なさったということです。
経験したことがないことは、わからない。あたりまえといえばあたりまえのことですが、音符や音楽記号を書いたことがない子は書けない、聞いたことがない音はわからない・・・
というわけで「あんだんて音楽教室」では毎回のレッスンでピアノを弾く・音符を読む・音符を書く・リズムをうつ・指や手の運動・聴く・うたう等を盛り込んでいます。
経験とトレーニングを心がけて実践していますよー。
別に専門の道に進むということではなくても、こういったことが結局演奏力アップにつながって、将来好きな曲を自力で弾いて自分自身楽しんだり、誰かを楽しませたり、つらい時に演奏することで癒されたり、心のささえになったりという流れになっていくといいなと思っています。